欧州国債に続き欧州金融安定化基金(EFSF)の格下げでユーロは97円台と11年ぶりの安値をつけ、ドルとユーロのスケープゴートにされた円は高止まりが続く。
政府は円高総合経済対策の3本柱を「円高による“痛み”の緩和」「強靱な経済の構築」「円高メリットの活用」としたが、中身を見れば一目瞭然だが「円高で企業が利益を出せない苦境」への対策は皆無である。
(詳細は ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/2554899/ 円高是正を放棄した日本政府 )
政府・日銀は何も出来ずお手上げ状態なのだ。
更に米FRBは1月25日に実質的なゼロ金利政策を、最短でも2014年後半まで延長することを表明し超円高が再び強まる恐れもある。
一時は栄華を極めた沈没寸前の豪華客船から救命ボートで脱出するように、円高が死活問題の企業は無策の日本政府を見限り死に物狂いで海外に移転し、従来門外不出の基幹部品や技術でさえ移し始めた。
一度出た技術は永久に日本へ戻すことが出来ないのだが。
経産省が1月26日に発表した2011年速報では、製造業の内3257社が海外子会社を持ち、1企業当たりの海外子会社数は7.2社で、既に国内子会社数の5.3社を上回っている。
脱出から置き去りにされ、空洞化にまっしぐらの日本国内は瀕死の状態だが、完沈寸前を認識出来ない船長やクルーからなる政府では、彼らによる“雇用対策”の掛け声は空しく響く。
最近でも1月26日には、NECが1万人を削減する合理化計画を発表した。
生活保護受給世帯は昨年10月時点で150万世帯を突破し過去最多を更新している。
財務省が1月25日発表した2011年の貿易統計速報では、貿易収支額は2兆4927億円の赤字で1980年以来31年ぶりの貿易赤字に転落。
国の収入が無いにも拘らず、財政支出は待ってくれない。
国の借金の2011年度末残高は、985兆3586億円になる見通しで12年度末は1085兆円程度と、初めて1千兆円を超えるのは確実な状況。
GDP比率は約220%にもなり、イタリアの約130%、米国の約100%を大きく上回り、主要国の中で突出する異常国。
東日本の復興費用は今後10年間で 政府は20数兆円と見るが、被災した岩手宮城福島の3県では30兆円を超すと見込んでおり、47兆円との試算もある。
被災地の道路・鉄道・港湾・満潮時水没地域の対策他インフラ復旧・整備から雇用確保、原発被害賠償、等を考えれば復興費は実際には青天井に近い。
政府は財源に、国会議員の定数や国家公務員給与を削減、消費税・所得税の増税等を上げる。
これらも必要だがドラスティックな期待はできず、事実上国はお手上げの状態なのである。
このような中、以下に要素ごと記載した通り今の日本に最善の策は政府紙幣を発行し復興財源に充てることである。
1
1つは、発行コストを引いた差額が全て政府の財政収入になること。
日銀券の発行でも一見同じように見えるが、発行しても政府の財政収入にはならず、日銀にとっては負債になる。
もう1つは、間接的に円安方向に導けること。 日本破滅による悪い円安でなく積極的な良い円安であり、しかも外国からは為替操作という批判ができない。 震災復興の財源という大義名分もある。
もし、政府紙幣を発行しても円安にならなければ円がそれだけ信頼が高いことであり、更に好都合で日本は丸儲け。
リーマン・ショック以前は対ドル110円・対ユーロ160円だったのだ、対ドル100円・対ユーロ140円程度になるまで政府紙幣を増刷すればよい。
間接的に円安を導くことが出来、結果的に企業の国外脱出・国内の空洞化防止につながる。
同じ円安にするにも外貨購入では外国からの批判を受けやすく、また復興財源は何ら確保できない
2
3
この方式を用いることにより、政府紙幣を発行するが実際には政府紙幣を刷らない手段も可能である。
4 政府紙幣発行には法改正が用・不要の考えもあるが、何れにしろ対処出来ない問題ではない。
[注]政府紙幣の詳細は、「政府紙幣の発行は円高の今しかない」を参照
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/2373565/
政府紙幣による大震災復興費用総額の大部分を早期に使用し、復興事業を促進し雇用を創出する。
国債発行は極力減らしながら消費税・法人税を低くし景気の回復を促す。
積極的な良い円安に導き、企業の海外移転による国外空洞化も防げる。
千年に一度の大震災に加え、海外政府の無策を元凶とするリーマンショックやユーロ危機による戦後最大の世界的経済危機の皺寄せをスケープゴートとして一手に受け続け、危急存亡の瀬戸際にある日本には今政府紙幣を発行する権利がある。
勿論、政府紙幣の発行だけで全ての財源が賄えるわけではないが、日本復活の起爆剤になり得る可能性はある。
円高、収入減、企業の脱出、国内空洞化、復興財源、増税、と現在の負のスパイラルを、正のスパイラルに変えるのである。
日本経済の崩壊が明白になり円が暴落してからでは既に遅く、政府紙幣の発行は出来ない。
円独歩高の今なら可能だが、円の暴落は秒読みに入っており時間の猶予はない。
今日本は政府紙幣の発行方法を直ちにに検討する時なのである。
[追記]
自からは何もしない何も出来ない日本政府。
政府紙幣発行に優位性を見極め確信しているとしても、野党は政府に塩を送るような提案はしない。
6重苦と言われる今、このままでは日本は本当に潰れてしまう。
少なくとも政府紙幣発行是非の検討すらしないのは、政府の怠慢であり思考能力の欠如
本ブログをお読み頂き、もし「政府紙幣の発行」にご賛同を頂けた方は、ご自身のブログ等に是非「政府紙幣を発行せよ」等のお考えを取り上げて頂きたくお願い致します。
また、本ブログの内容を自由にどこで流用していただいても構いません。
逆に、政府紙幣の発行に反論がございましたら、遠慮なく本ブログにコメントをご記入願います。
[参考]
サラ金地獄にも似る日本の国債発行 2009/12/23 04:35
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/1380698/
円高に聞き飽きた、政府の「断固たる措置」2011/10/03 04:58
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/2463006/
白川日銀総裁の世間知らずで能天気な円高認識と対応 2011/10/01 04:58
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/2461112/
白川日銀総裁は物まねオウムか?2011/12/26 04:58
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/2553989/
[いじわる爺さん]ブログ総合リストは下記にてご覧下さい
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/list


by ksuki
中国 漢民族政府による少数民…